農作物流通 コンパクト型流通事業
(町委託業務)

中山間地域で人財が定着するためには

京丹波町は町の面積の83%が山林という、いわゆる中山間地域です。平地があるのは中心地のごく限られた地域であり、ほとんどが山間を縫うように存在する農地で農業が営まれています。そんな条件不利地ではありますが、昼夜の寒暖差が大きい内陸性気候と分水嶺に位置する丹波高原の豊かな土壌、再上流部のきれいな水など、豊かな自然の恵みを受けて、丹波ブランドと呼ばれる高品質な農産物が生み出されているのです。
丹波ブランド食材の産地を次代につないでいくためには、移住やUターンしてきた新たな担い手や若い世代の就農が欠かせません。
農業を「安定収入が望めるビジネス」に変え、人財が地域に定着できる仕組みをつくるため、地域商社は、農産物のコンパクト型流通事業を進めているのです。

コンパクト型流通事業とは

京丹波町の基幹産業は農業ですが、それでも移住してきた若い世代が、いきなり農業だけで生計を立てられるようになるまでにはハードルが高いのは確かです。
そもそもなぜ、農業で生計を立てるのは難しいのか。答えは簡単です。生産リスクは農家、変動する相場リスクも農家、売れ残った在庫の破棄リスクも農家、さらに袋詰めのコストや配達・納品のコストも農家もちの産業に、子育てや家のローンなど安定収入が必要な現役世代が就かないのは当然といえば、当然です。
そこで、地域商社がめざす「農産物のコンパクト型流通」は、生産リスクは農家、相場リスク及び商品化や納品コストは地域商社、売れ残った破棄リスクは販売店というようにそれぞれがリスクを分担しますが、生産者・地域商社・販売店の3者だけの文字通りコンパクトな流通なので、3者ともに利益の出るという仕組みです。
販売店にとっては、新鮮な地場野菜が安定供給され、競合店にはない魅力的な売り場構成が可能になります。
農家にとっては、地域商社が一定まとまった量の農産物を一定価格で買取るので、安定収入につながるうえ、商品化や納品のコストがなくなり、野菜作りに専念できるようになるのです。

地域農産物物流通販事業
(コンパクト型流通システム)

「子育ても言えのローンもまだまだこれから」という現役世代の若手農業者の安定収入を確保し、「稼げるビジネス」への転換をサポートするシステムとして、地域商社が独自に展開している地域農産物のコンパクト型流通事業です。

現役世代・若手農業者

現役世代・若手農業者

・商社が集荷に来てくれるので、農業者は原体出荷でよく、さらに袋詰めや納品作業等の手間とコストがなくなり、農業に専念できるうえ、利益も出やすくなります。

・また、契約した量は商社が買い取ってくれるので、廃棄リスクもなくなるうえ、事前に収入見込みが分かるので、事業計画が立てやすくなります。

地域商社が農業者のもとへ集荷に回ります。

地域商社

地域商社

・農家から集荷した野菜の袋詰め等の作業を地域商社が行います。

・需要予測や市場価格等のデータから店頭での販売価格を予測し、農家から買取量や価格、販売店への卸価格を調整します。

・農家からの買取価格と販売店への卸価格の差額が、地域商社の利益になります。

・このように生産者と販売店との間で地域商社が調整機能を果たすシステムがコンパクト型流通のポイントです。

地域商社がスーパー等販売店に納品します。

地域商社

販売店

・販売店は地域商社から野菜を仕入れます。(在庫リスクは販売店が負います。)

・従来、農家が「生産リスク」「相場リスク」「在庫リスク」のすべてを負担する構造でしたが、農家・地域商社・販売店のそれぞれがリスクを分担することで、おのおのが利益の出る構造にすることが、コンパクト型流通の大きな特徴です。

コンパクト流通のポイント

流通エリアのコンパクトさ

・生産地(京丹波町)と販売地(原則京都府内)は近いので、コストが小さくすむ。

プレイヤーのコンパクトさ

・プレイヤーが3者(生産者・地域商社・販売店)だけ。市場流通に比べてプレイヤーが少ないので、各々の利益が出やすい。

コンパクトさゆえの安心感

・距離的なコンパクトさ、生産者と消費者との間のコンパクトさなどがクレーム等への対応のスピードや、安心感につながります。

・卸値が同じ128円、品質も○、しかも安定供給可能なキャベツだったら、他府県産のものと、府内産で生産者の顔が見えるもの、どちらを仕入れますか?販売店にとってもコンパクトさゆえのメリットがあります。